ポスト・モウリーニョが続々。CLを席巻するポルトガル指揮官たち

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AP/AFLO

CLで対戦したルイ・ビトーリア(ベンフィカ・左)とアンドレ・ビラス・ボアス(ゼニト)CLで対戦したルイ・ビトーリア(ベンフィカ・左)とアンドレ・ビラス・ボアス(ゼニト) チャンピオンズリーグ(CL)でチェルシーがパリ・サンジェルマンに敗れた。同点に追いつくスーパーゴールを決めたジエゴ・コスタが、怪我でベンチに下がらなければ、あるいは違った結果になっていたような気もするが、これで2シーズン連続ベスト16での敗退だ。

 暫定監督フース・ヒディンクのもと、国内リーグも何とか10位まで盛り返したとはいえ、来季のCL出場圏内には届きそうもない。過去10シーズン維持してきたUEFAクラブランキングトップ10の座からも陥落必至だ。チェルシー敗退には、一つの時代の終わりを告げるかのようなストーリー性を感じた。

 チェルシーといわれて連想するのは、ロマン・アブラモビッチ会長の資金力とジョゼ・モウリーニョの指導力だ。04~05シーズン、モウリーニョがやってきたことで、金満クラブは、単なる金満クラブでなくなった。チーム力はそれを機に一気に上昇した。

 そのモウリーニョが今季途中、成績不振でチームを去った。彼がチェルシーを離れるのは06~07シーズン終了後に続き2度目だが、3度目があるかどうかは怪しい。報道では、来季マンU監督への就任が噂されているが、マンUは現在、国内リーグ6位。来季のCL出場が難しそうな位置にいる。

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