ブンデス連続先発の山口蛍が、35分で交代させられた2つの理由
前半35分、第4の審判が掲示したボードに16番が表示されると、山口蛍はパラパラと聞こえる拍手の中、ベンチへと下がることになった。
ハノーファー対マインツ戦。山口はダイヤモンド型の中盤の右MFとして2戦連続のスタメン入りを果たしたが、この日プレーすることができたのはたったの35分間。悔しい思いがないはずはない。10分後にハーフタイムを迎え、ベンチから最後にロッカーへと引き上げた山口の顔はまだどこかうつむき加減だった。
マインツ戦に先発、前半35分に交代した山口蛍 なぜ山口はこれほど早く交代を告げられることになったのだろうか。確かに、この試合を決めることになった前半24分の失点(結果は1-0でマインツの勝利)には関与している。エリア内右からのグラウンダーのクロスを蹴り込んだマインツのハイロ・サンペリオは左MFで、ポジションでいえば右MFの山口がカバーすべき選手だ。
しかし、ゴール前に入ったマインツの選手が2人だったのに対し、ハノーファーの守備陣は6人揃っていた。サンペリオの周囲にもハノーファーの選手が複数おり、すべての責任を山口に問うことはできない。
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