2016.02.07

香川真司「ベンチ外」の波紋。相手の原口元気は「勝ちたかった」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ブンデスリーガ第20節、ヘルタ・ベルリン対ドルトムントはスコアレスドローに終わった。香川真司が今季のリーグ戦で初めてベンチ外。日本で驚きをもって捉えられても不思議はないが、それはドイツでも同じだった。

ドルトムント戦にフル出場した原口元気 ドルトムントの地元紙であるルールナハリヒテンのウェブ版では、試合直後、トップ記事として扱われていた。「香川はパフォーマンスのせいでベンチ外だった」との見出しとともに、香川の写真がページのトップを飾っていた。文中では「ライトナーの調子が上がっている」とトゥヘル監督が話したことが紹介されている。モリッツ・ライトナーとの競争に敗れ、今節は香川がベンチ外となったというわけだ。

 今季の前半戦、ライトナーはリーグ戦では出場機会がなかった。だが前節のインゴルシュタット戦では、香川が退いた55分に投入された。その時点で試合は0-0だったが、その後チームは2得点。86分の2点目では、右サイドでキープしたライトナーが中央のゴンサロ・カストロへの横パスでゴールを演出した。

 得点と勝利に関わったライトナーが次の試合で優先されるのは不思議なことではないが、しばらく前までメンバーにも入らないことが多かった選手の抜擢には、やはり意外感があったようだ。もちろんアウェーとはいえヘルタに引き分けるという結果は歓迎できるものではない。そのことをチクリと皮肉ってもいた。