今日は点を獲るぞ。ラニエリを驚かせた岡崎慎司の「意識改革」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

 レスター・シティがエバートンに3-2で勝利した一戦で、岡崎慎司がチームの3点目を決めた。得点場面は、2-1のリードで迎えた69分だった。

今季3ゴール目を決めて喜びを爆発させる岡崎慎司(左)今季3ゴール目を決めて喜びを爆発させる岡崎慎司(左) FWジェイミー・バーディーが敵を引きつけて速いラストパスを出すと、日本代表FWはトラップで足もとへ落として冷静にシュート。左足でゴール左下に沈め、今季3ゴール目をマークした。「右へ(ボールを流して)止めていたら敵が来そうだった。自分の打てる距離にボールを置けたのが良かったです。いいところに落とせたのが一番良かった」と岡崎が語るように、速いラストパスにも慌てずに足もとへ入れ、素早くフィニッシュにつなげた"技あり"のゴールだった。

 チームは直近2試合でスウォンジーとチェルシーを撃破したが、岡崎は2試合ともベンチスタート。プレー時間は2試合・合計で7分しかなかった。「勝っているチームはいじらない」が鉄則のように、今節も岡崎のベンチスタートが予想されていたが、フタを開けてみるとスターティングメンバーに復帰。その裏には、岡崎の「意識の変化」があったという。

「練習から考えていたんですけど、このチームはみんながハードワークする。(レオナルド・)ウジョアだって、12.3キロ走っている。あの巨体(186センチ)でハードワークされたら、俺のハードワークなんてたいしたものにならないと思ったんです。ということは、『結果を出せる選手』にならないといけない。試合に出ている選手と違いを出すには、なによりも結果――。練習からずっとそれを意識した。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る