2015.12.23

不可解な言動の数々。解任されたモウリーニョの落ち度

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が解任された――。

 2013年にチェルシーに復帰した就任1年目は、プレミアリーグ3位でフィニッシュ。地盤を固めて臨んだ2年目の昨シーズンは、プレミアリーグとリーグカップの2冠を達成した。今オフには、長期政権を視野に入れて「2019年まで契約延長」。ロマン・アブラモビッチ・オーナーの期待の表れだったが、ダブル達成からわずか7ヶ月後、約2年半の在任期間で解任の憂き目にあった。

復帰からわずか2年半でチェルシーを去ったジョゼ・モウリーニョ監督 さらなる飛躍が予想されたはずの今シーズン、チェルシーは混迷を極めた。第16節までに9敗を喫し、白星の数はたったの4つ。直近7試合の成績は「1勝1分5敗」という大ブレーキで、降格圏まで1ポイント差の16位に沈んだ。それでも、最後までモウリーニョ擁護派のサポーターは多かったようだが、オーナーが下した「解任」の決断を非難するメディアは少なかった。

 実際、今シーズンのチェルシー……と言うより、モウリーニョを振り返ると、思わず首を傾げてしまう言動、振る舞いがあまりに多かったように思う。たとえば、6月に行なわれたプレシーズンマッチのシドニーFC戦後には、19歳の若手MFルーベン・ロフタス=チークを「受け入れ難いパフォーマンス。私との関係は一歩後退した」と厳しく批判。将来有望の若手にハッパをかけたとの見方もできるが、精神的にも成熟しきれていない若手を公然と批判することに、周囲から疑問の声はあった。