山口蛍ハノーファーへ。清武弘嗣が望んだ「俺みたいなボランチ」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 ブンデスリーガは前半戦最終節が終了。クリスマスムードに包まれる中、ハノーファーのフロンツェック監督がチームを去る決断をした。そして皮肉にも同じ日、山口蛍のハノーファー入りが発表された。

セレッソ大阪からハノーファーへの移籍が発表された山口蛍セレッソ大阪からハノーファーへの移籍が発表された山口蛍 指揮官辞任に比べれば、極東からの冬の移籍に注目が集まるわけもない。ひっそりとした入団発表となったのは残念だった。また、ポジティブなスタートを切りたい山口だが、監督交代が新戦力にどのような影響を与えるのかも不安要素ではある。

 このところのハノーファーは成績が低迷、監督人事も迷走中だ。今から2シーズン前の13~14シーズンは、後半戦からコルクートが指揮を執った。このときハノーファーは13位。だがコルクートはシーズン終了までもたず、後を引き継いだフロンツェックが10位でフィニッシュさせた。

 昨季はフロンツェックが1年を通して指揮を執ったが、最終節まで残留争いに巻き込まれた。第32節終了時点では16位と入れ替え戦の順位に。第33節で15位と残留圏に上がったが、16位との勝ち点差はわずかに1。最終戦で勝利したことでようやく13位で終了している。

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