バルセロナが消える可能性も? CLラウンド16注目の3カード (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 対するアーセナルは、シーズン序盤に不振の時期もあったが、これまで多数の主力を故障で欠きながら調子を上げてきている点は好材料だ。とりわけ、今シーズンは司令塔メスト・エジルが好調を持続し、一時はスタメンの座を下ろされたエースのオリヴィエ・ジルーもCLグループステージ最終節のオリンピアコス戦でハットトリックを記録した。

 おそらく勝敗の行方は、「アーセナルが"MSN"をいかに抑えるか」という部分に絞られてくるだろう。そのためにもアーセナルは、FWアレクシス・サンチェス、MFサンティ・カソルラ、MFフランシス・コクラン、FWダニー・ウェルベックといった主力が早く復帰し、この大一番にベストの状態で臨むことが最初のハードルとなりそうだ。

 次なる注目は、バイエルン対ユベントス戦である。戦前の予想はバイエルンに軍配が上がるものの、見どころの多いカードだ。

 就任3シーズン目を迎えるジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバイエルンは、唯一バルセロナと互角に戦えるだけの強さを持ち合わせた、いわば優勝候補2番手に位置するチーム。入れ替わり立ち替わりで故障者が出てしまう"悪いサイクル"は昨シーズン同様だが、毎試合異なる11人で試合に臨む指揮官の采配が功を奏し、好不調の波は少ない。

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