年末年始にチャンスあり。ラニエリ監督が描く、岡崎慎司の起用法 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 同様のことは、2トップの一角を争う「岡崎慎司とレオナルド・ウジョア」、左サイドバックの「クリスティアン・フックスとジェフリー・シュルップ」の起用法にも当てはまる。序列を作りながら、控え選手にも要所で出番を与える。チーム内で「競争心」と「一体感」がうまく調和しているからこそ、レスターは勢いを失うことなく、快走を続けられているのだろう。

「監督はモチベーションの上げ方がうまい」と語る岡崎は、次のように語っている。

「ラニエリのキャラクターは、チームに合っていると思います。ジョークをよく言うし、フランクな感じです。だけど、もちろん厳しいところもある。緊張感を持たせながら、怒るところは怒る。みんなに笑われながらも、『うまくやっているなぁ』という感じがしますね」

 だからこそ、スウォンジー戦で初めて国内リーグ戦の出番が与えられなかった岡崎にも、まだ挽回のチャンスはある。直近6試合でベンチスタートは5試合。風向きは決して良くないが、悲観する必要はないだろう。

 折りしも、プレミアリーグは12月から年末年始の過密日程期に突入する。特にここからレスターは、チェルシー、リバプール、マンチェスター・Cといった強豪クラブとの対戦が続き、日本代表FWとしても絶好のアピールの場となる。

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