理想はポゼッション100%!原口元気が語る「バイエルンの恐怖」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「今年の方がやっぱり良い感じはしますね、バイエルンは。去年はケガ人も多かったですし、守っていてきつくても、そこまでの怖さはなかったですけど、今日はやっぱり怖かったな」(原口)

 リベリ、ロッベンだけでなく、この日はコスタもアラバもベンチ外。たいていはCBでプレーするボアテングを4−3−3の中盤起用する挑戦的な布陣は、圧倒的な選手層の厚さの表れだ。

 そんなバイエルンの強さの裏には、ドイツ国内でのバイエルンの圧倒的な存在感がある。05~06シーズンからの10シーズンを見ても、リーグ優勝6回、ドイツ杯は優勝5回、準優勝1回。ドイツ人の中にはバイエルンへの潜在的なリスペクトとある種の恐れがある。他の欧州主要リーグを見渡しても"1強"というリーグはない。そういう意味では希有なリーグでもある。

「日本では考えられないような感覚ですよね。Jリーグだと、どこが来てもどっちが勝つか分からないですけど、(バイエルンには)どこかみんな勝てないというような雰囲気を、特にドイツ人は感じているみたい。それだけのクオリティのあるチームではありますけど、何かしらチャンスはあったと思います。僕にもチャンスがあったので、そこで点が入っていれば変わっていたと思います」(原口)

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