データで見る欧州クラブ。強いスペイン勢、弱るイタリア勢を英独が追う (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AP/AFLO

 ここ何年か、リバプールに代わる存在として欧州を湧かせているマンチェスター・シティは現在のランキング15位。10位以内に飛び込み、この表内に現れるためには、CLでベスト8入りする必要がある。だが、これまで出場した5回中、マンCは4回ベスト16で泣いている。ベスト8の壁を越えられずにいる。今季の行方が注目される。

 イングランドの4クラブがトップ10入りしたすべての回数は40回。これは、スペイン65回、イタリア53回に次ぐ欧州3位の成績になる。4位はドイツで23回とは前述の通りだが、これは欧州戦線に基づくリーグランキングそのものだ。まだまだ突き放す勢いがあるスペイン。スペインを追う立場と言うよりイングランドに追われる立場にあるイタリア、近年、脚色が若干鈍りつつあるイングランド。その差を最近僅かに詰めたドイツ。

 フランス、ポルトガル、ロシア等がその後方に控える。欧州サッカーの歴史と現実、各クラブの立ち位置等々をイメージしながら今シーズンのCLを眺めると、ストーリー性はいっそう増す。戦いの意味は膨らむと思う。


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