W杯予選未勝利のアルゼンチン。「天の恵み」もブラジルにドロー (3ページ目)
その後もバネーガのシュートがポストを叩くなど得点チャンスはあったが、アルゼンチンは後半になるとパフォーマンスが大きく落ちる。中盤から前の6人は明らかなオーバーワークで、それにより主導権を握ったものの、スタミナが枯渇するとともに攻め込まれる時間が増えていった。
ブラジルは、注目のネイマールがほとんど輝かない。前半は中盤左サイドに位置したが、プレー機会は数えるほど。これは彼だけに限らず、ブラジルの攻撃型選手すべてがそうだった。しかし、ドゥンガ監督が「技術的な輝きはなかったが、闘争心や意欲の面ではすごくよくなった」と語るように、ハーフタイムの喝によって後半からチームのムードが上昇する。
そして58分、ルーカス・リマの同点弾が生まれる。このゴールの起点はネイマール。他にも2本の惜しいシュートと、ドリブルの見せ場も3回披露した。
この程度ではまだまだセレソンを担う選手とは言えないが、ドゥンガ監督は「(出場停止処分で)長く代表を離れていたし、チームとしての十分な練習時間もなかったので、バルセロナでのようにはいかない」と擁護し。「次の試合ではもっとよくなるだろう」と期待を込めていた。
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