劇的ゴールの清武弘嗣。ブンデス1部残留に貢献した日本人選手たち (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by REUTERS/ AFLO

◎=フル出場、○=先発、△=途中出場◎=フル出場、○=先発、△=途中出場原口元気(ヘルタ・ベルリン/15位)

 第27節以降の8試合は全て先発出場。チームの1部残留に貢献した。加入1年目にして開幕戦でアシストを記録し、上々の滑り出し。だがその後は出場機会の減少に苦しみ、出場時間が増えたシーズン終盤でも、なかなかボールが出てこずシュートまでいく回数は少なかった。だがJリーグ時代をからは見違えるように大きく強くなったフィジカルは、ドリブルにせよ競り合いにせよ迫力抜群()。来季以降に期待が持てる。

清武弘嗣(ハノーファー/13位)

 昨季のニュルンベルクに引き続き残留争いに巻き込まれたが、今回は自力残留を決めた。それも最終節フライブルク戦、自らのダイビングヘッドによる得点で決めるというドラマチックな幕引き。32試合出場で5ゴール5アシスト、周囲を動かす存在感は抜群だった。テクニックがありキックに自信を持っているものの、得点には遠いという先入観を覆(くつがえ)す、司令塔的働きを見せた。ハノーファーがシーズン終盤に見せた質の高いパスサッカーの中心選手だった。

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