CLバイエルン敗退。強まるグアルディオラへの逆風 (2ページ目)
スタジアムに着いても熱気はさほど感じられない。記者の人数も明らかに第1戦より少なかった。諦めを通り越して無関心。そんな寂しい状況が広がっていた。
確かに、以前のようなポゼッションではなく堅守速攻のカウンターサッカーを展開する現在のバルセロナを相手に、バイエルンが4点以上を取って逆転する姿は想像しづらかった。また、ドイツ杯準決勝でドルトムントに敗れて以来、バイエルンは4連敗中。DFアラバ、MFリベリー、FWロッベンという主役たちはあいかわらず戦列を離れおり、フルメンバーでミュンヘンに乗り込んでくるバルセロナが相手では分が悪すぎるというのが大方の予想だった。
実際、スタジアムが夢を見ることができたのは15分間だけだった。7分にセットプレイからDFベナティアが先制ゴールを決める。だがそのわずか8分後、ネイマールに同点弾を食らうと、29分には再びネイマールに決められた。バイエルンDF陣がどれだけ気をつけても、攻撃に専念するバルセロナの3トップはケアしきれなかった。
この時点でバイエルンが逆転するには5点を取らなくてはならず、事実上、試合は終わった。まるで突破が決まったかのように喜び合うバルセロナベンチ。バイエルンはその後2点を奪ったが、意味を持つものではなかった。
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