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CLでレアル下す。ユベントスにとってこの1勝の価値とは? (3ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 一方のレアル・マドリードは、クリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、FWガレス・ベイル、MFトニー・クロース、ハメス・ロドリゲス、あるいは負傷欠場していたFWカリム・ベンゼマなど、いわゆる旬なワールドクラスを多く揃えている。戦前の予想でレアル・マドリードがユベントスを圧倒するのも当然だ。

 もっとも両チームの間にこのような差がついてしまった原因は、クラブの財政規模によるところが大きい。

 監査法人デロイト社によるサッカークラブ長者番付「フットボールマネーリーグ」によれば、2013~2014シーズンの両者の総収入は、世界1位のレアル・マドリーが5億4950万ユーロ(約720億円)。対するユベントスは世界10位に位置し、その額は2億7940万ユーロと、およそ半分にすぎない。

 まだ通貨ユーロ導入前の時代のため金額そのものは比較できないが、両チームがチャンピオンズリーグ決勝の舞台で対戦した1997~1998シーズンにおける同長者番付では、当時世界2位にランクされていたレアル・マドリードが約7200万ポンド(当時のレートで約160億円)で、4位ユベントスが5500万ポンド。その差は、わずか1700万ポンド程度でしかなかった。

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