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CLでレアル下す。ユベントスにとってこの1勝の価値とは?

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ準決勝第1戦、ユベントス対レアル・マドリードの一戦は、ホームのユベントスがカルロス・テベスとアルバロ・モラタの2トップのゴールにより、2対1で勝利を飾った。

勝利を喜ぶユベントスのGKブッフォン(右)とMFビダル勝利を喜ぶユベントスのGKブッフォン(右)とMFビダル 初戦をものにしたユベントスにとっては、念願の決勝進出に向けて大きく前進した格好だが、クリスティアーノ・ロナウドに決められた前半27分のアウェーゴールが第2戦に向けて重くのしかかることは間違いなく、まだ楽観視できるような状況とは言えない。

 むしろ、ユベントスにとってほぼパーフェクトとも言える展開となったこの第1戦のゲーム内容を直視すれば、下馬評で優位とされたレアル・マドリードとの実力差は否めなかったというのが実際のところだろう。それは、試合後の会見でユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が「結果を出したが、大変なのはこれからだ。マドリードで結果を出すことは簡単ではない」とコメントしていることからも見て取れる。

 後半58分のテベスのPKによるゴールで2対1とリードしてからのユベントスは、64分にDFアンドレア・バルザーリを投入してシステムを4-4-2から3-5-2に変更。反撃の狼煙(のろし)を上げたレアル・マドリードに対し、早々に守備を固めて逃げ切り作戦に出た。

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