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U-22日本代表にも。南野拓実が欧州で得た手応え (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

 オーストリアと日本ではピッチも違えば、気候も違う。生活環境だって異なる。例えばオーストリアリーグでは、ホームチームが個別に契約するメーカーのボールが試合球として使用されるため、週ごとに異なるボールに対応しなければならない。練習では次の試合で使用されるメーカーのボールが使われるが、これには最初、南野も驚いたという。

 いくらサッカーが上手くても、そんな“違い”に適応することができなければ、結果を残すことはできない。ザルツブルクは施設やスタッフのサポートが充実しており、「環境は整っているのでそれほど大きな差はない」と言う南野だが、適応力の重要性は強く感じている。「こっちの食事を食べられなければ体力はつかないし、体調なんて崩していられない」と語る。ここまでは新天地で順調に歩んでいるように見える南野だが、その裏ではそれを成し遂げるために地道な戦いを続けてきたのだ。

 3月の国際Aマッチデー。U-22日本代表に選出された南野は、五輪アジア1次予選を戦うためマレーシアに飛んだ。3月27日、初戦のマカオ戦では後半18分から出場、試合終了間際にゴールを決めている。今後は海外組として長距離移動や激しい気温差にも対応していかなければならなくなる。そんな厳しさは南野拓実をよりタフな選手へと育て上げていくことになるだろう。

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