メッシまたも金字塔。足掛け10年、通算253得点の歩み (3ページ目)
ちなみに、そのマラドーナとの比較で言うと、メッシはアルゼンチン代表ですでに45得点を記録しており、34得点のマラドーナを大きく上回っている。次なるターゲットは、アルゼンチン代表歴代最多得点記録となる56得点をマークしているガブリエル・バティストゥータになりそうだ。
ご存知のように、近年メッシと同じ次元でゴールを量産しているのは、レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドだ。メッシより2歳年上のロナウドは、ポルトガル、イングランド、スペインと3つのリーグを渡り歩いているため、リーガ通算得点こそメッシに及ばないが、自身の通算得点数(国内リーグ戦、国内カップ戦、欧州カップ戦等を含む記録)は昨シーズンまでで375ゴールをマーク。それは、メッシの354ゴールを上回っている。
メッシへのライバル心をむき出しにするロナウドと比べると、メッシはその穏やかな性格もあり、ロナウドとの比較を常に否定しているが、ファン心理からすると、このふたりのライバル関係は、もはや毎年の風物詩のようなもの。サッカーを見る楽しみのひとつになっている。
いずれにしても、メッシがこれから築いていくであろう歴史の数々は、我々の想像を超えるものであることは確実だ。もしかしたら、我々がメッシの偉大さを実感するのは、彼がユニフォームを脱いだ後のことになるのかもしれない。
それまでは、あくまでも現在進行形。振り返るには、あまりにも進化の速度が速すぎるように感じる。
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