3年ぶりのダービー対決。内田篤人が見た香川真司は?
"レヴィアダービー(レヴィアは「地域」という意味)"と呼ばれるシャルケとドルトムントの激突は、ブンデスリーガでも最も盛り上がる一戦だ。本拠地が近く、互いにブンデス屈指の人気チーム。全国区の人気となるとドルトムントに軍配が上がるが、どちらも地元から強い愛情を受けている。当然その試合は熱いものとなり、毎回、鉄道の最寄り駅には多くの警官隊が出動して小競り合いに備えるものなのだが、今回は様子が違った。
まず、シャルケの本拠地の主要駅ゲルゼンキルヘン中央駅に、警官隊がいない。また、稼働式の柵などを用意して両者のサポーターが接点を持たないようにするのだが、それもない。駅はきわめて静かだった。
ドルトムント戦に先発フル出場した内田篤人(シャルケ) アウェー席が限定されていることもありドルトムントサポーターの数はそもそも少ないのだが、特にこの日はほとんど見かけなかった。試合が始まってもそうだ。これまでのダービーでは、事故にまで発展することはないものの、発煙筒が上がるなどして緊張感に包まれたものだったが、今回はそれが全くなかった。
警察やクラブの安全配慮への取り組みが功を奏している面もあるだろうが、おそらく両チームが冴えない順位にいることが、サポーターの意気を消沈させていたはずだ。
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