2014.08.15

プレミア開幕。今季の香川真司に居場所はあるか?

  • 斎藤史隆●文 text by Saito Fumitakaphoto by Getty Images

 8月16日、イングランド・プレミアリーグの新たな戦いがついに始まる。昨季は首位が25回も入れ替わる混戦を制したマンチェスター・シティが2季ぶりの優勝を達成した。だが、今季も接戦が展開されるのは必至。優勝争いは、昨季の上位4チーム(マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシー、アーセナル)が中心になるはずだ。

プレシーズンマッチでも途中出場ばかり。香川真司の試練は続く 連覇を目指すシティは、必ずしも順調なオフを過ごしたわけではなかった。UEFAのファイナンシャル・フェアプレイ(※)に違反したため、移籍金の支出額に制限を設けられたからだ。それでも、FCポルトに所属していたフランス代表CBのエリアカン・マンガラを獲得するなど、補強ポイントであった守備面を強化した。

※ファイナンシャル・フェアプレイ=UEFAが欧州各クラブの財政健全化を目指し、違反があった場合は罰則を科すルール

 一方、昨季のリーグ最多得点を叩き出した攻撃陣は健在。全体的な戦力から見れば、リーグ屈指の陣容を誇るだけに、攻守のバランスが大きなカギとなりそうだ。とはいえ優勝チームには、相手のマークがいっそう厳しくなる。プレミアリーグが始まって20年以上の歴史の中で、連覇を達成したのはマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーだけというデータが、何よりその困難さを物語っている。シティの2連覇に大きな壁がそびえていることは間違いない。

 むしろ、優勝候補の筆頭に挙げたいのはチェルシーだ。昨年、チームに復帰したジョゼ・モウリーニョ監督はストライカーの決定力不足に悩み、下位チーム相手に取りこぼすという「らしくない」試合が多かった。しかし、懸案であったストライカーには、アトレティコ・マドリードからジエゴ・コスタを獲得。長年チームを支えたフランク・ランパードが去った中盤には、8年間のアーセナル時代でプレミアを熟知しているセスク・ファブレガス(前バルセロナ)が加入した。

 モウリーニョ監督は「望むべきチームになった。過去にピッチで見せることができなかった質を披露することができるはずだ」と、往年の強気の姿勢が戻ってきた。守備陣に若干の不安があるとはいえ、タイトル奪回の態勢は整ったといえるだろう。