「ドイツの時代」に自信深めるブンデスリーガ関係者
24年ぶり4度目のW杯優勝を成し遂げたドイツは歓喜に沸いている。優勝決定直後には喜びを爆発させた人々が通りを埋め尽くし、一夜明けると決勝点を奪ったゲッツェの写真が新聞スタンドを飾った。その翌日、15日午前10時には代表チームが帰国し、ベルリン・ブランデンブルク門前で行なわれた優勝祝賀セレモニーには4万人以上の人々が集まった。
ベルリンで行なわれたセレモニーに登場した選手たち 喜びの声はドイツサッカー界からも集まっている。シャルケを率いるケラー監督は「我々は純粋に勝利に値したし、非常に誇りに思う」と賛辞を送っている。昨季までフランクフルトを率い、今季からシュツットガルトの指揮を取るフェー監督は「4度目の優勝に心からおめでとうと言いたい。ドイツは十分世界王者に値した。彼らは大会を見渡しても最高のチームだった」と述べている。
また、かつてシャルケなどを率い、現在はライプツィヒのスポーツディレクターを務めるラングニック氏も「ドイツはタイトルに値した。試合ごとに良くなっていったし、大会のベストチームだった」とコメントしている。この3人に共通しているのは、ドイツが今大会最高のチームであり、優勝は妥当なものだという見解だ。"皇帝"フランツ・ベッケンバウアーは「(決勝は)予想していたより厳しかった」と述べていたが、決勝を前にドイツの優勝を確信していたようだ。
今大会におけるドイツの戦いぶりを見れば、こういった声が出てくるのも納得だが、開幕前の状況を考えると、意外にも思えるのだ。ドイツは今大会の優勝候補に挙げられながら、実は国内では悲観的な見方が強かったのだ。『キッカー』誌が国内で行なった調査によれば、自国を優勝候補に挙げたのはわずかに23.4%だった。
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