W杯の行方を左右する!世界ナンバーワンGKは誰だ? (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 W杯の試合は90分。トーナメントに入ってもプラス30分の延長がつく可能性があるだけだ。クラブで馴染んでいる180分のホームアンドアウェーに比べると短い。GKが当たるか当たらないかは、とても重要な問題になってくる。

 優秀だと言われるGKが突如乱れることもある。結果に最も直接的な影響を及ぼす選手と言っていい。決勝トーナメント16試合中、平均約3試合で発生するPK戦は、キッカーより、GKの調子に委ねられると言われる。主役はGK。そうした見方は確実にできる。

 その他にも、アキンフェエフ(ロシア代表/CSKAモスクワ)、ジュリオ・セザール(ブラジル代表/トロント)、イタンジュ(カメルーン代表/コンヤスポル)、ティム・ハワード(アメリカ代表/エバートン)、ロリス(フランス代表/トットナム)など、好GKは目白押しだ。他国のGKを見ていると、日本がレベル的に最も劣っているポジションだと言いたくなるが、技量以上に結果に重要な影響を及ぼすのはその調子だ。当たるか当たらないか。

 サッカーは結果に運が絡む割合は3割と言われるが、その多くにGKは関与している。日本の成績も川島永嗣の調子と大きな関係にあると言っていい。彼に幸運が訪れることを祈りたい。


欧州サッカーの旗手たち(1)~センターフォワード編

欧州サッカーの旗手たち(2)~サイドアタッカー編

欧州サッカーの旗手たち(3)~攻撃的ミッドフィルダー編

欧州サッカーの旗手たち(4)~守備的ミッドフィルダー編

欧州サッカーの旗手たち(5)~ウイング&サイドハーフ編

欧州サッカーの旗手たち(6)~サイドバック編

欧州サッカーの旗手たち(7)~センターバック編

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