2014.01.28

決勝点アシストの後、本田圭佑が抱きついたのは誰だ?

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り(3)

 ミランにとってまた気の抜けない一週間が過ぎた。この7日間で本田圭佑も失望と喜びの両方を味わったことだろう。ウディネーゼ戦に敗れコッパ・イタリア敗退という失望を味わったあと、チームは一丸となってリーグでの2連勝を目指した。

 実はミランは今シーズン、まだ2試合連続して勝利したことがなかったのだ。念願の連勝はカリアリ戦終了間際のパッツィーニのゴールで実現した(2-1でミランの勝利)。アシストしたのはミランの10番本田だ。彼の蹴ったコーナーキックは「僕もあんなボールが欲しかった」とカカも羨むような、どんぴしゃりのボールだった。このゴールにもちろん本田も大喜びだったが、そのあとの映像を見て日本のみなさんは疑問を持ったのではないだろうか。アシスト後に本田とハグをしていたピッチ脇にいた人たちは誰?、と。

カリアリ戦にフル出場、勝利に貢献した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) あれはミランのフィジカルトレーナーと、シルビオ・ベルルスコーニ(オーナー)専属シェフを務めるミケーレ・ペルセキーニである。特にペルセキーニ・シェフはミランの”一部”と言ってもいい存在だ。彼は90年代から今に至るまでミランの遠征には必ず同行し、選手たちのために食事を作っている。彼の料理は味も絶品な上、選手に必要な栄養学にも通じており、ミランのドクターも彼を妄信的に信頼してメニューを任せている。

 そういった人物たちとハグを交わしたということは、本田が選手仲間だけでなく、ミランというチーム自体に上手く馴染んでいる何よりの証拠ではないだろうか。ミラネッロでも仲間と冗談を言い合ったりするなど、彼の笑顔を見ることが多くなった。もちろん練習中は非常に真剣で、常にリーダーの一人としてチームを引っ張っている。