セードルフは彼の経営する日本料理店で本田圭佑と話をするはずだ
オフィシャル誌編集長のミラン便り(2)
この一週間はとにかくミランにとって波乱万丈の日々だった。サッスォーロ戦でのセンセーショナルな敗北を皮切りに、アッレグリの監督解任、タソッティの暫定監督就任、そしてセードルフの帰還。ミランにやって来たばかりの本田圭佑にとってはかなり目まぐるしい、なかなか大変な日々だったろう。
本田は移籍してから3試合をプレイしたが、なにしろ全ての試合で監督が違うのだ。これは決して尋常なことではない。それでも本田はコッパ・イタリアのスペツィア戦でミランのユニホームを着ての初ゴールを決め、続くベローナ戦では初めてセリエAの試合にスタメンとしてプレイした。周りに左右されない強い自分を持っているからこそできることだろう。
ベローナ戦でセリエA初先発を飾った本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 今現在、本田は、彼のマネージャーでもある兄と一緒に行動しているが、数週間のうちには家族もミラノ入りする予定である。しかし練習と合宿と試合で自由になる時間はほとんどないため、当面はミラノの中心部に住む予定である。ミラノは言わずと知れたファッションの町だ。その中心地といえ、世界の流行の中心でもある。なかでもモンテナポレオーネ、マンゾーニ、スピーガ、コルソ・ベネツィアの4つの通りはミラノでも最もおしゃれな地区だ。ブルガリ、グッチ、プラダ、アルマーニ、フェラガモといった有名ブランド店が軒を並べている。
マルペンサ空港に全身グッチの出で立ちで降り立ったおしゃれな本田には、ぴったりの場所かもしれない。ちなみに彼が住む予定の家は、昨年8月までやはりミランの10番をつけていたボアテングが住んでいたマンションになりそうだ。同じ建物というだけなのか、それとも彼が住んでいた部屋そのものになるのかはわからないが、とにかく本田は背番号だけでなく、家もボアテングから受け継ぐことになりそうだ。
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