内田篤人奮闘も及ばず。シャルケCL敗退の危機

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

  シャルケが苦境に陥っている。11月26日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)第5節は格下ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)にスコアレスドロー。アウェーであることを差し引いてもいただけない結果に終わった。

チャンピオンズリーグ、ステアウア・ブカレスト戦に先発フル出場した内田篤人チャンピオンズリーグ、ステアウア・ブカレスト戦に先発フル出場した内田篤人 しかも同組のもう1試合はチェルシーがなんとバーゼル(スイス)に0-1で敗れている。チェルシーはバーゼルが苦手なのか、実に2連敗を喫している。しかしシャルケが引き分けたことによって、勝ち点9のチェルシーは決勝トーナメント進出が確定。シャルケは3位に転落した。

 第6節のグループリーグ最終戦(現地12月11日)、シャルケはバーゼルとホームで戦う。勝ち点8のバーゼルを勝ち点7で追う立場となったシャルケ。勝者がグループリーグ突破を決める直接対決となる。試合前日、シャルケのケラー監督は「バーゼルとの直接対決を避けるためにも勝ちたい」と切実な思いを語っていたが、かなわなかった。

 シャルケにとっては多くの不運が重なった試合でもあった。まずは正GKヒルデブラントが打撲により遠征メンバー入りしなかった。ヒルデブラントはCL第4節のチェルシー戦で、ロングボールを蹴ろうとボールをセットしたところをエトーにさらわれて失点を喫している。その後はバックパスが渡るたびに観客から嫌みなかけ声がかかり、気の毒なほどであった。とはいえ正GKがメンバーから外れたのはやはり痛手だ。

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