それでもドルトムントが香川真司を忘れない理由 (4ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • photo by GettyImages

 今季、ドルトムントが目指しているのは、すべての試合を高いテンションで戦うことだ。過密日程の中でそれを実現するためには、選手をローテーションして使うしかない。ケガ人も増えて思うようにローテーションを組むことができていない今、疲れがたまってくる後半戦に向けて、選手たちのコンディションの問題が心配される。ドルトムントが香川を欲しがるとすれば、理由はそこにある。

 ドルトムントが今季プレミアで首位を走るアーセナルを破ったならば、マンチェスター・ユナイテッドとドルトムントの間に大きな力の差があるとは考えにくい。ドルトムントはもはや新興勢力では無くなった。ドイツ時代の到来が告げられるか否かは、ドルトムントが欧州で再び進撃できるかどうかにかかっている。もし香川が復帰するようなことがあれば、その勢いはさらに加速していくに違いない。

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