2013.11.05

それでもドルトムントが香川真司を忘れない理由

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • photo by GettyImages

 現地11月6日、チャンピオンズリーグ(CL)第4節、ドルトムントがホームにアーセナルを迎える。

 2010~11シーズンのブンデスリーガ制覇をきっかけに、突如として欧州サッカーの最前線に現れたドルトムントの勢いは留まることを知らない。一昨季は国内リーグとカップ戦の2冠を達成。無冠に終わった昨季もCL決勝へ進出するサプライズを起こし、世界中にその存在感をアピールしてみせた。

11月1日のブンデスリーガではシュツットガルトを6-1で粉砕。ハットトリックのレバンドフスキーを祝福するチームメイト ドルトムントをはじめとするドイツ勢の台頭に、世間は「ドイツの時代がやってきた」と騒ぎたてた。昨季はドイツ決戦を制したバイエルンが欧州王者に輝いただけでなく、シャルケも含めてCL本戦出場3チームすべてがベスト8へ進出し、その到来を予感させた。

 だが、そう結論付けるのは時期尚早という声も多かった。3季前、シャルケはCL4強に進出したが、その後が続かなかった。「新興」ドルトムントも、9年振りの出場となった一昨季はグループリーグ敗退に終わっており、まだ欧州で安定した成績を残しているとは言えない。ドイツ国内では強豪の地位を取り戻したが、ヨーロッパの舞台でトップクラブの地位を確立したわけではないのだ。

 真価を問われる今季、ドルトムントは昨季同様、グループステージで最激戦区に振り分けられた。過去5年間の欧州での成績を元に算出されるUEFAクラブランキングで18位のドルトムントは、シードを与えられるどころかポッド3に入ることになった。その結果、13期連続16強のアーセナル(ポッド1)、フランスの強豪マルセイユ(ポッド2)、さらにポッド4の中で最強と目されるナポリと同居することになった。