2013.09.13

熾烈すぎる南米予選。日本に圧勝したウルグアイが敗退?

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by AFLO

 通常、ブラジルとアルゼンチンの「2強」を中心に繰り広げられるワールドカップ南米予選だが、今大会の予選はホスト国のブラジルが免除されるため、アルゼンチンを中心に4.5枠の争いが展開されている。

 そして、ここまで順調に勝ち星を重ねてきたアルゼンチンは、9月10日のパラグアイ戦を5-2のスコアで圧勝。アジアとの大陸間プレイオフに回る5位(現時点ではウルグアイ)との勝ち点差を7ポイントと広げたため、2試合を残して早くも本大会出場の切符を手に入れることに成功した。

【南米予選】※残り2試合での現在の順位
1位:アルゼンチン(勝ち点29)
2位:コロンビア(勝ち点26)
3位:チリ(勝ち点24)
4位:エクアドル(勝ち点22)
5位:ウルグアイ(勝ち点22)
6位:ベネズエラ(勝ち点19)
7位:ペルー(勝ち点14)
8位:ボリビア(勝ち点11)
9位:パラグアイ(勝ち点11)

8月の親善試合で日本に快勝したウルグアイが予選で消えるかもしれない(写真はフォルラン) アレハンドロ・サベーラ監督率いる今回のアルゼンチンは、マラドーナ体制で臨んだ前回大会のチーム同様、至宝メッシを中心としたチームに変わりはない。ここまでチーム全体でマークした30ゴールのうち、なんと3分の1にあたる10ゴールをメッシひとりで稼いでいることからも、その傾向が見て取れる。しかも前回と違って、今のメッシには、「クラブでは活躍できるが、代表チームにはフィットしない」という声が聞かれることもなく、周囲とのコンビネーションは見違えるように良くなっている。

 そのメッシに加え、破壊的な攻撃力を支えているのが、アグエロ、イグアイン、ディ・マリア、ラベッシというお馴染みの豪華FWメンバーだ。確かに4年前から変化していない部分は否めないものの、彼らが26~28歳という、選手として脂がのり始めたタイミングであることを考えれば、それ自体をマイナス材料と捉えるのは間違いだろう。

 指揮を執るサベーラ監督は、2011年7月に前任者のバチスタから引き継いだ注目の監督。日本の海外サッカーファンの間では、かつてエストゥディアンテスを率いてバルセロナと接戦を演じ、2009年クラブワールドカップで準優勝に輝いた監督として知られている。あのファイナルで証明したとおり、対戦相手を分析したうえで、勝つための緻密な戦略を立てることができる指導者であることを考えると、マラドーナ体制の前回大会とはひと味違ったチームで、本大会の優勝候補に名乗りを挙げるはずだ。