2013.08.18

マンU開幕戦でモイーズ流は見えず。香川真司の起用法は?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 名将が退いたあとのこの夏のマンチェスター・ユナイテッドはどうにもパッとしなかった。

 移籍市場では大型補強の噂がいくつもたったが、どれも成立していない。今年は主に攻撃的な中盤の選手を狙ったが、バルセロナのセスク、レアル・マドリードのモドリッチはおろか、モイーズ新監督の古巣エバートンのフェライニさえサインに至っていない。昨季は早々に香川真司を、そして8月中旬にはファン・ペルシーを獲得したが、状況は大きく違う。

開幕戦となったスウォンジー戦後半16分、ギグスに代わって途中出場したルーニー。右はモイーズ監督  プレシーズンマッチでも結果が出なかった。ツアーとして行なった6試合とリオ・ファーディナンドの功績を称える記念試合の計7試合で2勝2分3敗。ちなみに昨季のプレシーズンマッチは6戦で3勝3分だった。内容はどうであれ、マンチェスター・ユナイテッドがわざわざアジアやアフリカに出向くのだから、負けるわけにはいかない、強いマンUを見せるのだという気概が感じられたものだが、今季は大いに違った。

 そしてエース、ルーニーを巡るゴタゴタも続いている。かねてからの移籍願望のほか、昨季末にファーガソンがルーニーの移籍について言及したこと、モイーズ新監督とはエバートン時代に大げんかをし、裁判まで行なった仲だということ、さらに夏のツアーを負傷のため途中で切り上げたことなどもあり、移籍は決定的にも見えた。