「本田圭佑のミラン入りはこの夏」とするイタリアメディアの根拠
イタリアメディアの関心を集める"明日のミラニスタ"本田圭佑が、新聞の一面や、テレビのニュースとして取り上げられている。ユベントスがテベスとジョレンテの獲得を、フィオレンティーナが欧州チャンピオンのバイエルンからマリオ・ゴメスの獲得を発表する中でのこの報道フィーバーは、「セリエAにスター選手が欠乏しているからだ」などというだけでは説明がつかない。
本田圭佑とミランの合意を伝えるガゼッタ・デロ・スポルト紙 Italy Photo Press/AFLO 本田にスポットライトが当たっているのは、その強い個性と実力が、ここ数年の欧州カップ戦や先月のコンフェデレーションズ杯によってイタリア人の目にも止まり、この地でも一目置かれるようになっていたことがベースにある。財布のひもが固く質素なメルカート(移籍市場)展開を続けてきた"ビッグ"なミランがその選手に本気で触手を伸ばしたのだから、マスコミは食いつかずにはいられない。
ミランと本田側との接触は今日に始まったことではない。だが本格化したのはミランのテベス獲得の夢が断たれた後である。資金力不足だけでなく、ユーベを優先するテベス本人の言葉によりミランはターゲットの矛先を変えた。それが本田だった。この話は、移籍コンサルタントのエルネスト・ブロンゼッティが間に入ったことで急進展を見せる。まずはCSKAとの契約が切れる1月加入の合意を本田側と取り付けた。それは4年契約で年俸250万ユーロ(約3億2000万円)+ボーナス、と言われている。
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