2013.07.12

脱税スキャンダルに見舞われたメッシが来季、やるべきこと

  • サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper
  • 森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki

【サイモン・クーパーのフットボール・オンライン】リオネル・メッシの時代(後編)

2012年には合計で91ゴールをあげたリオネル・メッシ(photo by Mutsu Kawamori/MUTSU FOTOGRAFIA) メッシは最高のフットボール選手というだけでなく、世界を幸せにする。ピッチの中の彼は、遊んでいる子どものようだ。パスを受けてスタートを切り、ボールと一緒に駆けていくその姿は、ペットの犬と遊んでいる少年のように見える。世界で2番目に優れたフットボール選手であるクリスティアーノ・ロナウドがいつもしかめ面をしている場所で、メッシは無表情か笑っているかのどちらかだ。

 メッシのプレイには、ひねたところがまったくない。彼はめったにファウルをしない。出場する必要がなさそうな試合にも欠かさず出る。そして勝利を確実にしてからも、ずっとボールを追いかける。だからこそ年間91ゴールをあげられるのだ。

 僕たちは「メッシの時代」に生きている。この時代を最も楽しく過ごす方法は、メッシが出る試合をすべて見ることかもしれない。

 メッシは自分の才能を毎週、人々の目の前で証明している。この点が他のグローバルエリート層とは違うところだ。