W杯欧州予選、首位を走るベルギーと旧ユーゴ2ヵ国に注目! (3ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Reuters/AFLO

 その他、アタッカー陣ではビッグクラブへの移籍が噂されるベンテケ(アストン・ビラ)やミララス(エバートン)、あるいはデ・ブライネ(ブレーメン)といった伸び盛りの若いタレントが、中盤にはフェライニ(エバートン)やデンベレ(トッテナム)といった中堅が、そして最終ラインにもベルトンゲン(トッテナム)、コンパニー(マンチェスター・シティ)、ベルメーレン(アーセナル)と、各ポジションに日本でも名の知れた選手が揃う。

 今夏の移籍マーケットの目玉商品となっているアトレティコ・マドリードの守護神クルトワも含め、チーム全体のタレント性で言えば、今のベルギーは間違いなくヨーロッパ屈指のレベルにある。

 ベルギーが最後にW杯の舞台に立ったのは2002年日韓大会なので、もし今回予選を突破すれば実に12年ぶりの復活劇。もちろんそのためには、日韓大会の舞台に立った元ベルギー代表のビルモッツ監督の采配もカギとなる。6月8日、現在3位のセルビアをホームに迎える一戦は非常に重要だ。

 一方、タレントの宝庫とされる旧ユーゴから生まれたボスニア・ヘルツェゴビナとモンテネグロという新しいチームの躍進も注目に値する。両チームに共通しているのは、ヨーロッパの主要リーグで活躍している選手がその原動力となっている点だ。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ最大の武器は、破壊力抜群のジェコ(マンチェスター・シティ)とイビシェビッチ(シュツットガルト)の2トップだ。また、チャンスメイクはルリッチ(ラツィオ)やピャニッチ(ローマ)のセリエAコンビが担当し、ロシアでプレイするザヒロビッチ(S・ナリチク)がチームのヘソとなる。

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