W杯南米予選。メッシ、ペケルマン率いるコロンビアを崩せず

  • 三村高之●文 text and photo by Mimura Takayuki

激しく競り合うディ・マリア(右・アルゼンチン)とラミレス(コロンビア)激しく競り合うディ・マリア(右・アルゼンチン)とラミレス(コロンビア) W杯南米予選第13節(全18節)、首位のアルゼンチン(勝ち点24)がホームに3位のコロンビア(同19)を迎えた。

 バルセロナで右太ももを痛め、約1ヵ月試合から遠ざかっているメッシは、サベーラ監督に先発出場を直訴。バルセロナのドクターも許可を出したが、サベーラは大事をとって先発から外した。その代役となったのは、サントス所属のモンティージョ。A代表経験は4試合ながら、3月のベネズエラ戦では出場停止のディ・マリアの穴を完璧に埋めた。

 FWのメッシの代わりにMFの彼を入れたのは、中盤での守備を強化するためだという。「メッシに代わる選手はいない」というサベーラは、あえて異なるタイプの選手を選び、攻撃面では突破ではなくパス、守備面では中盤でのプレスを指示した。

 約20年前、バルデラマらを擁し、アウェーのアルゼンチン戦で5-0という歴史に残る勝利を飾ったコロンビア。しかし、ここ4大会はW杯出場を逃している。今予選も立ち上がりは不調で、昨年6月の第5節から前アルゼンチン代表監督のペケルマンが招聘された。彼はアルゼンチン代表と戦いたくないという理由で、各国からの代表監督のオファーを20以上も断っていた。しかし協会の熱意と、現役時代にプレイしたコロンビアを気に入っていたことから、ついに引き受けたのだ。

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