2013.06.05

ネイマールが加入した来季のバルサを妄想してみる

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

ネイマールのバルサ電撃移籍は世界中のサッカーファンの妄想をかき立てている バイエルンの優勝で今季のチャンピオンズリーグが閉幕すると、ヨーロッパサッカー界の話題は、オフシーズン恒例の移籍マーケットへ移行。しかし、通常は夏の移籍期限となる8月末が話題のピークとなるのだが、今年は早くも大物移籍というビッグニュースが世界中を駆け巡った。

「ブラジル代表ネイマール、バルセロナへ移籍!」

 ネイマールと言えば、あのロナウジーニョ以来、サッカー大国ブラジルが次世代のスーパースターとして大事に育てた若手アタッカーだ。2011年には名門サントスの一員としてクラブワールドカップで来日している。

 最大の武器は、スピードに加え、驚愕のフェイントを駆使した変幻自在のドリブルだ。そのレベルはまだ21歳にもかかわらず世界最高クラスで、6歳からフットサルで足もとの技術を磨き上げた証でもある。また、天性のサッカーセンスと決定力も兼ね備え、18歳でデビューを飾ったブラジル代表ではすでに32キャップ・20ゴールをマークしている。プロデビュー以来、ブラジルサッカー界がネイマール一色に染まっているのも無理はない。

 そのネイマールの移籍については、ここ数年に渡って、欧州のビッグクラブがこぞって三顧(さんこ)の礼で迎え入れようと懸命の交渉を続けてきた。しかし、2014年までの契約を結ぶサントスや元プロサッカー選手だった父親の意向もあり、なかなか実現には至らなかったという経緯がある。しかも、スポンサー契約を含めるとネイマールの年間収入は10億円超とも言われ、ブラジルでプレイしていても金銭的な不満はなかった。

 ところが、ワールドカップ・ブラジル大会を1年後に控えたこの時期に、スペインの「ビッグ2」であるバルセロナとレアル・マドリードが破格の条件を用意して改めて獲得交渉に臨むと、サントス側もこのタイミングでの売却を決め、ついに交渉成立。次世代のスーパースターは、最終的に子どものころからの夢でもあったバルセロナでのプレイを選択し、移籍金5700万ユーロ(約74億2000万円)で5年契約を結ぶに至ったのである。