2013.06.04

酒井高徳インタビュー「ブンデスでの苦楽と日本代表への思い」

  • 了戒美子●取材・文 text and photo by Ryokai Yoshiko

1991年3月14日、新潟県生まれ。アルビレックス新潟を経て、2012年1月、シュツットガルトに移籍。2012年9月にはUAE戦で日本代表デビューを果たしている ありがちな言い方をすれば2年目のジンクスだろうか。シュツットガルトに移籍して2シーズン目を戦った酒井高徳は、シーズンを通して苦しんだ。チームはリーグ戦を12位でフィニッシュ。苦戦するチーム状況とシンクロするように、自身のパフォーマンスも上がらずもがいていた。それでも酒井はチームで右SBの定位置を確保、指揮官の信頼の高さをうかがわせた。

 一方でシュツットガルトはヨーロッパリーグでベスト16に進出。決勝まで進出したドイツ杯では、バイエルンを相手に2-3と善戦した。酒井はその大舞台で途中出場、1アシストを記録し、リーグ戦終盤の憂さを晴らして存在感を見せた。

 まずは今季を振り返りたいと伝えると、「そうですね」と言ったまま長く沈黙し、ゆっくりと語りだした。
 
――シーズンの終盤、非常に苦労したように見えました(第32節でオウンゴールを献上するとともに5枚目の警告を受け、第33節は出場停止。最終節では今季初の途中交代となっている)。

「自分でも、良い自分を探し続けていた、というか……。1試合の中でも、前半はよく試合に絡めていたのに、後半になったらパフォーマンスが落ちてしまったり、予期せぬプレイ、例えばオウンゴールをしてしまったり。調子のいい時に限って敗戦を決定づけるようなプレイに関わってしまうことも多かった。気持ち的には高く持っているのに、どうしても体が遅れてしまったり、頭の回転が遅くて判断ミスみたいなものがでてしまったり。何をどう修正したらいいのかというのを、ずっと探していたというのが本音です。結局、いかに気持ちを変化させることなくパフォーマンスを一定にできるかというのがすごく大事なのかなと思います。もっと気楽に考えられたらなと思うんですけど、ちょっと自分の中で考えすぎててしまうところが今シーズンはあったかな、という気がします」