【イングランド】ダービーで浮き彫りとなった香川真司の必要性 (3ページ目)

  • 鈴木英寿●文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

 ファーガソンの語る「やり直す」という言葉が意味するものは、決して小さくない。4-4-2の左ウイングであれ、4-2-3-1のトップ下であれ、ケガ明け以降、今年に入ってから香川が示しているユナイテッドでのプレイは、この課題をクリアにする可能性を秘めている。ファーガソン監督は「シンジは2年目からもっと良くなるだろう」と期待を寄せているが、今季残りのリーグ戦でさらにその可能性を見せることができれば、イングランド代表のヤングをベンチに追いやることも大いにあり得る。

 初めてのダービーマッチ。香川はベンチで戦況を見つめながら、シティの織り成す圧倒的な攻撃力を目に焼き付けたはずだ。トップ下のシルバ、1トップのカルロス・テベス、そして決勝点を挙げたアグエロ。皮肉にも、ユナイテッドに攻撃のヒントを与えたのは、シティの小柄な選手たちではないだろうか。自分とほぼ同じ身長のラテン系選手たちのパフォーマンスを見て、香川が感じたものは決して少なくなかったはず。限られたスペースからでも打開できる香川の稀有な能力が、今、ユナイテッドに求められている。

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