2013.04.07

【ドイツ】目指すはCL圏内。シャルケ内田篤人の戦いは終わらない

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

ブレーメン戦に先発フル出場、勝利に貢献した内田篤人 ブンデスリーガ第28節、バイエルン・ミュンヘンの優勝が決まった。6試合を残しての優勝決定は史上最速。現状の勝ち点は75で、昨季優勝のドルトムントが作った最多記録81を抜く勢いだ。今季はリーグ戦で1敗しかしておらず、今年に入ってからは全勝。引き分けもない隙のなさで、今季ひとつ目のタイトルを手にした。

 同じ日、シャルケはブレーメンに2-0で勝利を収めた。内田篤人は前節ホッフェンハイム戦に続いてフル出場した。試合後、バイエルン対フランクフルト戦を流すテレビモニターに目をやりつつ、「だいたい分かっていたことだし。まあ、勝つべくして勝ったでしょう」と、他人事のように語った。シャルケの優勝の可能性はとうに失われており、あまり自分たちに影響がないのは確かだ。

 バイエルンには遠く及ばないが、シャルケもようやく4位にまで浮上している。この日の勝利で後半戦2度目の2連勝を上げた。後半戦だけに限った順位を見ると、バイエルン、ドルトムントに次ぐ3位。1月、2月の勝てなかった時期にも、引き分けて勝ち点を少しずつ重ねていたことが大きい。

 このうち内田の先発した試合は3戦3勝(ドルトムント戦、ホッフェンハイム戦、ブレーメン戦)。内田は特に個人成績を気にすることはないというが、唯一気になるのが「自分が出た試合の勝率」なのだという。どんなプレイをしていても、やはり勝利に貢献することこそが大事だと考える内田にとっては、申し分ない結果だろう。

 どれほど好調といっても、今季のシャルケはどこか信頼性に欠ける。常に圧倒的な強さを発揮しているわけではない。例えばこのブレーメン戦、立ち上がりから前半を通してペースを握ったのはブレーメンだった。内田は次のように振り返った。
 
「うちは点がとれるまでは流れが悪かった。セカンドボールもとられていた。中盤でボールを動かせてなかった。後半に点が入ってからは回るようになった。相手のミスがらみで助けられたりもしたけど。今日の前半みたいに、何となく試合に入ってそのまま負けるっていうのは今までにもある。ハーフタイムに監督に怒られたけど、普通、怒るでしょう」