2013.04.04

【CL】圧勝レアル・マドリード。10度目欧州王座へ唯一の心配とは?

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi
  • photo by Mutsu KAWAMORI/MUTSU FOTOGRAFIA

ガラタサライ戦で貴重な先制ゴールを決めたクリスティアーノ・ロナウド 欧州の中でもサポーターの熱さではトップクラスといわれるトルコのガラタサライ。サンティアゴ・ベルナベウに駆けつけた1万人を超えるサポーターのコールは、スバイン・モーエン主審が告げる試合終了の笛が響いても途切れることはなかった。だが、レアル・マドリードとの対戦の中、彼らが沈黙をした瞬間が3度訪れた。

 もちろんそれはレアル・マドリードがゴールを決めた時だ。ホームチームが第2戦に向けて大きなアドバンテージを手にしたことを意味する「3対0」が、試合終了後のスコアボードに煌々(こうこう)と映し出された。

 戦前の予想通り、自陣に引くことなくレアル・マドリードと五分の勝負を挑んできたガラタサライ。冬の移籍市場でドログバ、スナイデルを獲得し、チャンピオンズリーグではアウェー3連勝と自信を持って挑んだはずだったが、レアル・マドリードは序盤のうちにその自信をいとも簡単に奪い去った。

 10分、自陣からのパスをエジル、ベンゼマ、エジルと繋ぎ、マークの外れていたクリスティアーノ・ロナウドに送る。エリア内でGKと1対1となったロナウドは普段あまり見せることのない左足のチップキックのシュートで落ち着いてネットを揺らした。さらに29分、エッシェンの右クロスに、ベンゼマがポストに当てながら自身のチャンピオンズリーグ50試合出場を祝う祝砲を放った。

 後半も前半同様、レアル・マドリードが主役を務めたまま試合は進んでいく。73分、ベンゼマに代わりピッチに入ったイグアインが、シャビ・アロンソの放ったFKを頭で合わせて試合を決める3点目をものにした。

 週末のサラゴサ戦後、モウリーニョは「クリスティアーノ・ロナウド以外の選手の得点力が今シーズンは低下している」と口にした。その監督の発破が効いたのか、この試合では昨シーズンのCSKAモスクワ戦以来となるマドリードの「三又の矛」と呼ばれる3選手が得点。攻撃陣がしっかりと結果を出したことは、シーズンの大事な局面を迎えるチームにとって大きな意味がある。