CL準決勝進出も、「メッシ依存症」が浮き彫りになったバルセロナ

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Huerta

パリ・サンジェルマンに先制されるも、メッシを投入後、同点に追いついたバルセロナがCL準決勝に進出したパリ・サンジェルマンに先制されるも、メッシを投入後、同点に追いついたバルセロナがCL準決勝に進出した「もしも、メッシがいなかったら、準決勝に進めていたかって?」

 試合後、記者会見でスペインの記者に聞かれたバルセロナの第2監督、ジョルディ・ロウラは、一瞬の間をおいて答えた。

「それはわからない......」

 バルセロナの成功の裏で、「メッシ依存症」がささやかれるようになって久しい。そのメッシが、先週のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦のパリ・サンジェルマン(PSG)との試合で右足のハムストリングを傷め、全治10日間と診断されたため、クラブ内には"警報"が鳴り響いていた。

 先日の国内リーグ、マジョルカ戦を、メッシ抜きで戦うことを余儀なくされたバルセロナだったが、その試合ではメッシの代わりにトップに入ったセスクがハットトリックをあげるなど、メッシ不在の不安を吹き飛ばしたかのように見えた。

 だが、CL準々決勝第2戦、ホームのカンプノウでPSGの前にいたバルセロナは、いつものチームではなかった。

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