【CL】プレミア勢全滅。冷静なハインケスとベンゲルの警告
ベスト8進出を決めたバイエルンのアリアン・ロッベン。だがホームでの敗戦に笑顔はなかった 第1戦、アウェーでアーセナルに3-1と勝利を収めたバイエルン・ミュンヘンがまさかの大苦戦を強いられた。ホームでは0-2で敗れ、2戦合計スコアは3-3。アウェーゴールの数で辛くも決勝トーナメント1回戦を突破したものの、バイエルンにとっては昨年10月28日以来、実に公式戦24戦ぶりの敗戦だった。ギリギリの突破に「かろうじて助かった」とハインケス監督は胸をなでおろした。
試合には両チームとも主力を欠いて臨んだ。バイエルンはシュバインシュタイガー、リベリーを出場停止で、またボアテングとバトシュトゥバを負傷で欠いていた。一方のアーセナルも、GKシュチェスニーとポドルスキー、ウィルシャーが負傷で欠場すると事前に発表されていた。
何よりもこの一戦に緊張感をもたらしたのは、立ち上がり3分の得点だった。ウォルコットのグラウンダーの右クロスを中央でジルーが合わせてネットを揺らす。バイエルンにしてみれば不意をつかれた形の失点だった。その後バイエルンは守備的に戦い、アーセナルは大きなチャンスをつかめずに試合は進む。
後半に入ってバイエルンが盛り返すが、アーセナルは代役GKのファビアンスキー、DFメルテザッカーを中心に、最終ラインで跳ね返す。バイエルンの攻撃はいつもの緻密さを欠き、ロッベンやミュラーが遠目から打っては大きく外すというシーンを繰り返した。
最後にもう一度ヒヤヒヤさせたのは、86分のコシエルニの得点だった。右CKからの得点だったのだが、このボールをGKノイヤーがしばらく離さず、ゴール前でちょっとした小競り合いになった。アーセナルがあと1点を加えれば逆転する。バイエルンはそんななりふり構わぬ時間稼ぎまでしなくてはならないほど追いつめられた。
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