2012.12.06

【イングランド】現地メディアが見た「リアル」な吉田麻也

  • 鈴木英寿●取材・文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

ニューカッスル戦を無失点で勝利し、さらに評価を高めた吉田麻也 日本人CB初のプレミアリーガーとなったサウサンプトンの吉田麻也。日本代表のディフェンスを統率する吉田に対し、加入当初から地元イングランドの記者は、大きな期待を寄せていた。

 チーム合流直後、突然の途中出場デビューとなったアーセナル戦。プレミアリーグ初舞台でいきなり1-6という洗礼を受けたものの、その後、試合を重ねていった吉田について、「着実にプレミアの水に馴染んでいった」と語るサッカー関係者は多い。

 例えば11月5日のWBA戦。試合は0―2で敗れたが、吉田自身のパフォーマンスはまったく遜色なく、「今季のプレミアで旋風を巻き起こすWBA相手に、よく奮闘した」と、地元メディアは賞賛した。サウサンプトンの現地紙『サザン・デイリー・エコー』のゴードン・シンプソン記者は、試合後にこう評している。

「今日の吉田はバッドラックだった(相手のシュートが吉田の足に当たり、コースが微妙にずれて失点)。でも、空中戦や対人プレイでは決して負けていなかったし、誰よりも落ちついてプレイしていた。課題はむしろ、サウサンプトンの攻撃面。セカンドボールをほとんど奪えない状況で、ボールの主導権をあれだけ相手に握られては、最終ラインはおのずと押し込まれてしまう。攻撃面が改善されれば、吉田の守備面でのリーダーシップはさらに際立つはずだ」

 事実、WBA戦後の各紙の採点を見てみると、例えば辛口の大衆紙『サン』も、標準値の「6」(10点満点)を与えていた。