【ドイツ】一変したボルフスブルク。長谷部誠が語るチームの充実ぶり (3ページ目)
「でも、その後にあったフリーのチャンスのほうが。あれを決めていればもっと楽なゲームになったと思うし、そういう意味ではまだまだ課題はあるかな」
前半37分、右サイドで「ど」がつくほどのフリーでシュートチャンスを迎えたが、これを外してしまったシーンを指している。それでも、かつてのように本職ではないサイドバックで出場している時とは全く充実感が違うようだ。
「このポジションで出るからには年間最低5点くらいは取らないとな、というのがあるんですけど、意識しているのはセンタリングに対して入っていくこと。その中で点がとれたのは良かったです」
ミックスゾーンの光景も変わった。この日、長谷部はドイツ人記者達に囲まれ、想像以上に流暢なドイツ語でにこやかに談笑していた。時に選手達に箝口令めいたものが敷かれ、日本人記者に対しても「ドイツ語で書かれたら困るから」などと言いながら困った表情でミックスゾーンを去ることもあったことが信じられないほど、和やかなムードが漂う。
1人の監督が交代したことで、これだけチームの雰囲気が変わるのか。快勝の後にもまだ驚かされた一戦だった。
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