【イタリア】「ウナギのよう!」。長友佑都に好プレイが戻った背景

  • 内海浩子●文 text by Uchiumi Hiroko
  • photo by SINO/FOOTBALL PRESS

カリアリ戦に先発フル出場、好クロスをあげる場面もあった長友カリアリ戦に先発フル出場、好クロスをあげる場面もあった長友 セリエAで2位につけるインテルだが、長友佑都がその屋台を支えるひとりとなっている。最近の使われ方を見ると、ストラマッチョーニ監督からの信頼を完全に勝ちえているのは明らかだ。

 もともと人柄はインテリスタに愛されているからプレイが良ければサポーターにとっても言うことなし。しかも最近は定評ある運動量と不屈のガッツだけでなく、スペクタクル性でもスタジアムを沸かせている。

 18日のカリアリ戦では彼のまた抜きにサンシーロはヤンヤの喝さい、エリア内にするすると入りこむプレイには、テレビ解説のランバウディ(90年代にラツィオなどで活躍)が「アングイッラ(ウナギ)のようだ!」(捕まらないすばしっこさをたとえる)と舌を巻いた。

 長友にコンスタントな好プレイが戻った背景には、チームがひとりの監督のもとで落ちついたことも大きいだろう。

 モウリーニョからバトンを受けた監督たちは次々に苦労した。それは特にロッカールームからの支持を得るところにあった。モウリーニョが選手に与えたインパクトはあまりに大きく、その影が絶えずつきまとっていたのだ。

 そのチームの掌握にストラマッチョーニは成功した。

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