2012.10.09

【スペイン】メッシとロナウドが輝くも、
バルサとレアルに存在するチームの停滞感

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michko
  • photo by Getty Images

バルセロナはメッシが2ゴール、レアルはロナウドが2得点を決めて、クラシコはドロー決着
「ふたりは地球外生命体だ」

 2-2のドローとなった10月8日のクラシコの後、レアル・マドリード監督のジョゼ・モウリーニョは、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドについて聞かれて、ひと言でそう定義してみせた。

 地球上にいる普通の選手じゃない、まるで別の星で生まれたかのようだ、という素直な賞賛がその言葉には含まれていた。

 実際、私たちはこのスーパースターふたりが同じ時期に存在するこの時代にクラシコを見ることができるという、かつてない幸運に恵まれている。

 メッシは、今回のクラシコで22試合中17ゴール目をマークし、タイで並んでいたラウル(元レアル・マドリード)の記録、15ゴールを超えた。そして、アルフレッド・ディ・エステファノ(元レアル・マドリード)のみが手にしている、クラシコにおける最多得点記録18ゴールまで、あと1ゴールと迫った。それも、まだ25歳という若さにもかかわらずだ。世界ランク第1位のスペイン代表の守備陣の要、GKイケル・カシージャスも、メッシにとっては「相性のいいレアルのGK」で片付けられてしまうほどの活躍ぶり。ひとりの選手にカシージャスがここまでやられたことは、かつてない。

 もっとも、それと同様にビクトル・バルデスにとって、クリスティアーノ・ロナウドは天敵だ。今回、直前の2試合でハットトリックを2戦連続でマークし、絶好調でクラシコに臨んだロナウドは、ハットには至らなかったものの、クラシコでも2ゴールを決め、これでクラシコ6試合連続ゴールという、過去に誰も達成したことのない記録を打ち立てた。

 ここ一番の大舞台で実力を発揮できるロナウドのスーパースターらしい特性をよく表している。そうでなければ、レアルの7番を背負うことはできないだろう。