2012.10.09

【イングランド】香川真司に厳しい現実。「本当はスタメン予定ではなかった」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

ニューカッスル戦に先発、後半10分までプレイした香川(マンチェスター・ユナイテッド) ミッドウィークのチャンピオンズリーグ、クルージュ戦で先発を外れた香川真司は、本当であれば7日のニューカッスル戦もベンチスタートの予定だったのだそうだ。

「本当は出る予定だったやつが風邪を引いて。昨日、急に言われて」

 急造システムで香川は右サイドを任された。だが、本人も「過去、記憶にない」という右でのプレイは、それは冴えないものだった。結果、55分という今季最短の出場時間で退くことになった(結果は3-0でマンUの勝利)。 

 プレミアリーグは第7節を終えた。香川はそのうちの6試合で先発出場、残る1試合は代表で痛めた腰痛が完治していないという明確な理由があった。チャンピオンズリーグで は2試合中1試合に先発出場している。合計で2得点、2アシストは新加入の年としては決して悪くない数字にも思える。

 ただ、そこに固定観念が隠れているのかもしれない。例えばファン・ペルシーのようなビッグネームとは比べることはできないと思ってしまうようなところがありはしないだろうか。だが、香川に求められているのはファン・ペルシーやルーニーと並んでも遜色ないプレイのクオリティであり、生かし、生かされる関係なのだ。結果ほどには香川はピッチ内での立場を確立しているとは言いがたい。そしてそんなことは、傍から言われなくても本人が痛いほど自覚している。

「自分にとっては難しい時期ですし、このチームに移籍してまだまだ自分は良さを出せていない。時間はかかると思うから辛抱強く前向きにやっていく必要があると思う」