2012.09.15

【Wサッカー】W杯ヨーロッパ予選開幕。波乱の起きそうなカードは?

  • 神 誠●文 text by Jin Makoto
  • photo by AFLO

イタリアは10月にデンマークと対戦。ホームで負けることになればバッシングは避けられない(写真はイタリア代表FWオスバルド) 日本代表がイラクを1-0で破り、埼玉スタジアムが安堵に包まれた2014年W杯ブラジル大会・アジア最終予選。日本が本戦出場に向けて視界良好で後半戦に臨もうとしている一方、ついに開幕したのがヨーロッパ予選だ。

 今大会のヨーロッパ予選には、53の国と地域が参加。6チームからなる8グループと、5チームからなる1グループの全9グループに分かれ、ホーム&アウェイ方式のリーグ戦を行なう。無条件で本大会出場となるのは、各グループ1位のみ。それを逃すと、グループ2位の上位8チームによるプレイオフ(ホーム&アウェイ戦)を戦わなければならない。ブラジル大会に出場できるのは、グループ1位の9チームと、プレイオフを勝ち抜いた4チームの計13チーム。実力の拮抗する各国にとって、ヨーロッパ予選は狭き門だ。

 ちなみに、日本がアジア最上位の23位にランクされている最新のFIFA世界ランキング(9月5日発表)で、本大会出場国数と同じ32位までにランクインしているヨーロッパの国数は17カ国。よって『13/53』をめぐるヨーロッパ予選が、競争の『率と質』において、いかにシビアなコンペティションであるかがうかがい知れる。

 実際、過去のヨーロッパ予選では、多くの番狂わせが起こってきた。近年では1994年アメリカ大会予選が象徴的で、前大会(1990年イタリア大会)4位のイングランドが、オランダやノルウェーと同組に入って苦戦を強いられ、直接対決で勝ち点を伸ばせずに敗退。また、カントナやパパンらスター選手を抱えて前評判の高かったフランスも、終盤にイスラエル、ブルガリアとのホームゲームでまさかの2連敗を喫し、勝ち点1が届かず出場権を逃している。