【Jリーグ】ガンバ大阪では3冠獲得に貢献 パトリックのプレーは大胆かつ豪快、ピッチ外では謙虚そのもの (3ページ目)
【Jリーグで長くプレーするコツ】
パトリックのキャリアを辿ると、2シーズン連続で低調なパフォーマンスに終わったことがない。シーズン途中の移籍などをきっかけとして、復調を繰り返しながらキャリアの継続に成功している。
その理由が、2016年シーズン前のインタビューにある。少しずつ日本語も理解していくなかで、パトリックはプロとしての矜持を明かした。
「自分がゴールを決め続けている時でも、プレーに満足することはありません。前の試合でうまくいかなかったプレーを、次の試合へのトレーニングで改善していくことを、僕はいつも意識しています」
外国人選手には、とかく「主張が強い」との視線が向けられがちだ。パトリックは「言うべきことがあれば、僕も言いますよ」とうなずき、「ただ......」と言葉をつないだ。
「監督の言うことを素直に聞いて、まずは取り入れてみます。監督は自分のプレーを客観的に見ているから、僕自身は気づかないことが見えている。僕はブラジル人ですが、ここは日本です。自分が今いる環境のなかで、一番成長できるために何をするべきか。監督でも、コーチでも、チームメイトでも、僕へのアドバイスには耳を傾けるべきだと思いますね」
実際にパトリックは、日本で成長を感じていた。ブラジルではペナルティエリアの幅で勝負する典型的なストライカーだったが、日本ではサイドへ流れてプレーするようになった。
それによって、スピードも自身の強みだと気づくことができた。
「あとはやはり、足もとのプレーがレベルアップしたと思います。日本人選手は技術が高いので、一緒に練習しているなかで、僕も落ち着いてプレーできるようになりましたね」
2026年はJ3のツエーゲン金沢でプレーする。チーム2位の11ゴールを記録した昨シーズンに続いて、パトリックは背番号10を託された。日本で14年目のシーズンを迎える優良外国人は、ピッチ内では大胆かつ豪快に、ピッチ外では謙虚に、サッカーと向き合っている。
著者プロフィール
戸塚 啓 (とつか・けい)
スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専
門誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より 7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグ ワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本 サッカー』(小学館)
【写真】あの人は今〜1994年Jリーグ得点王「オッツェ」今昔フォトギャラリー
3 / 3
























