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「自分の仕事に責任を持ち、全身全霊を尽くす」セレソンのアシスタントコーチも務めたジョルジーニョの職業倫理 (3ページ目)

  • 藤原清美●取材・文 text by Kiyomi Fujiwara

【監督としてのフィロソフィー】

――指揮するのが代表かクラブかに関わらず、またはチームのレベルに関わらず、一貫した監督哲学はありますか? 

「まず、自分の仕事に責任を背負い、全身全霊を尽くす。そして、自分のポテンシャルを信じることだ。それをどのチームにも伝えてきた。

 たとえば2011年のフィゲイレンセは、シーズンの始まりにはダークホースと呼ばれていたが、勝利を重ねていくとサプライズに変わった。選手たちにはこう言った。僕らはどんなチームとも対等に戦える、と。ただ相手を研究して敵の武器を理解し、戦略を立てるのは監督の仕事だ。そして、どんなに順調でも、地に足をつけ、目の前の1勝に集中させること」

――具体的には、どうやってチームを構築するのですか? あなたは強豪ヴァスコ・ダ・ガマを率いて無敗でリオ州選手権優勝も果たした一方で、困難に陥ったチームを救い上げることにも定評があって、2019年には2部のコリチーバにシーズン途中で就任し、1部昇格を達成しています。

「どんな選手がいるかを確認し、適した戦術でオーガナイズする。あまり複雑ではないシステムを、攻守それぞれ3つのパターンに絞って、徹底的に浸透させる。すると、チームは効果的なプレーをするようになり、選手たちが自信を取り戻すんだ。

 もうひとつ重要なのは、ベンチに座っていたり、ベンチ外であったりしても、いつでもプレーするチャンスがあることを、選手たち全員に理解させること。そうした健全なポジション争いは非常に大事だからね」

(つづく)

>>> 【第4回へ】日本のブラジルからの初勝利を喜ぶジョルジーニョ「W杯で準々決勝に進出しても良い時期」

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