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【Jリーグ】森島寛晃「ガンバだけには絶対に負けたくなかったのに...」 セレッソの悲劇にさらなる追い討ち (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【タイトルを手にすることなく引退】

 優勝することの難しさを、森島はあらためて痛感したという。

「優勝経験があれば、また違ったかもしれないですね。タラレバですけど、最終節の前にマリノスに勝ちきっていれば、あんな悲劇は起きなかったわけで。優勝経験のあるチームって、大事な試合で勝ちきることができるんですよ。そのために何をすればいいのかを、全員が理解している。

 よくアントラーズには『勝者のメンタリティがある』と言われますけど、それは日々の積み重ねなんだと思います。何度も優勝することによって、さらにそれは高まっていくんでしょうね。フロンターレやヴィッセルもそうですよね。一度優勝したことで、さらに上を目指して強くなっていく。だからセレッソも早く、リーグ戦での優勝を実現したいですね」

 長居の悲劇から3年後の2008年、森島は18年に渡る現役生活に幕を下ろした。ベストイレブンは2度受賞したものの、ついにタイトルを手にすることができないまま、ユニフォームを脱ぐことになった。

「優勝したかったですね。天皇杯では何度も決勝で負けましたけど、やっぱりリーグ優勝を成し遂げられなかったのが、一番悔しいです。本当にあと一歩のところでしたから。また勝てなかったなって、あの時は思いましたね」

 森島の引退後、セレッソは悲願のタイトルを獲得した。2017年に川崎を下して、ルヴァンカップの王者となったのだ。さらに同年の天皇杯も制し、2冠を達成している。

「やっぱり、あの時の選手たちは自信がみなぎっていましたね。点を取られても、絶対に逆転できるような雰囲気がありましたから。特にルヴァンを勝ったあとの天皇杯は、劇的な勝ち方だったんですよ。外から見ていても、頼もしさを感じました。

 ずっと『シルバーコレクター』と呼ばれてきましたけど、セレッソの選手たちが一番高いところに立つ光景を見られたのは、本当に誇らしかった。僕はずっと、夢見ていましたから」

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