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キングカズが現役でいてくれる幸せ 田原俊彦ダンス、永島昭浩とのハグ...「楽しくなければサッカーじゃない」

  • ヤナガワゴーッ!●取材・文 text by Yanagawa Go!

 8月2日、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ「LEGENDS MATCH」が開催された。ヴィッセル神戸に縁のあるレジェンドたちが集結し、神戸ドリームスとワールドドリームスに分かれて対戦。その舞台に立つ「カズ」三浦知良を追いかけて、フォトグラファーのヤナガワゴーッ!氏が筆をとった。

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この日の主役もやっぱりキングカズだった photo by ©️ヤナガワゴーッ!この日の主役もやっぱりキングカズだった photo by ©️ヤナガワゴーッ!この記事に関連する写真を見る 試合当日の午前中、神戸の街角。街路灯にカズのプレー姿の幕が揺れている。どこからともなくゴッドファーザーのテーマ曲が漏れ聞こえてくる。

「カズおかえり」

 街全体がカズの「里帰り」を祝福しているかのようだ。

 19時を回っても、うだるような暑さのノエビアスタジアム神戸。試合前のウォーミングアップが始まった。神戸の歴史を彩った懐かしい面々のなか、カズよりも年長のフィールドプレーヤーはレジェンド永島昭浩だけだ。

 58歳の現役選手であるカズは、ボール回しで誰よりも動く。シュート練習ではゴールに背を向けて、ボール出しを買って出る。それが終わるとひとり残って、最後まで黙々とシュート練習。これは現在、アトレチコ鈴鹿での試合前に見る光景とまったく同じだ。

 セレモニーの暗転から場内の照明がフルに戻り、スタジアムにアンセムが響き渡るなか、キャプテンマークを巻き、少年の手を握りながら先頭で入場してきたのは、ほかならぬカズだった。長年ずっとカズの試合を追い続けている筆者は人より見慣れている光景のはずだが、この時ばかりはその姿がなんと神々しかったことか。

 前半はヴィッセル神戸初期の縦縞ユニフォーム。ひとりだけ襟を立ててピッチを駆け抜けるカズに大観衆が熱狂する。その景色を見て、思わず鼻の奥のほうがツンとなる。タッチライン際でキレキレのシザースで相手を抜き去り、観衆のボルテージも上がりまくりだ。

 試合は相手チームに先制されるも、休む間もなくボールをリセットし、プレー再開。代表戦でも、リーグ戦でも、カズは必ず誰よりも早くセンターマークにボールを置く。ファウルからのリスタートも早い。1分1秒でも長くプレーしたいのだ。

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