大混戦のJリーグに、セルジオ越後「暑い夏にキャスティングの差が出る」 7月の日本代表のE-1選手権に呼んでほしい選手は... (2ページ目)
【E-1選手権は、旬の選手にチャンスを】
さて、今年は7月に日本代表がE-1選手権(韓国)を控えている。国際Aマッチウィークではないため海外組の招集は難しく、Jリーグでプレーしている選手にとっては絶好のチャンスとなる。ここで活躍しても、海外組が大半を占める現在の日本代表メンバーに割って入るのは簡単じゃないけど、優勝して、目に見える結果を残せば、今後に向けていろいろな可能性が広がる。
森保監督がどういう基準で、どんなメンバーを選ぶかには大いに注目だね。個人的に選んでほしい選手の名前を挙げるなら、まずは浦和のFW松尾佑介。あのスピードは魅力だよ。しかも、ワントップでもウイングでもいける。彼が活躍しているので、得点王経験のあるFWチアゴ・サンタナの居場所がなくなりつつある。大したものだよ。
それから川崎フロンターレのFW山田新とMF脇坂泰斗。山田は昨季19得点と結果を出しているし、脇坂は今年で30歳になるけど、ずっといいパフォーマンスを見せている。何よりリーダーシップがすばらしいよね。ああいう選手は必ずチームにいてほしい。
あとはセレッソ大阪のFW北野颯太と湘南ベルマーレのFW鈴木章斗かな。ふたりともJリーグで継続して結果を出しているし、まだ若いので、きっかけ次第でもっと伸びると思う。そういう旬の選手にチャンスを与えてほしい。
いずれにしても、森保監督はまだメンバーを決めていないだろうし、Jリーグでプレーする選手たちのここからの猛アピールに期待したいね。
(7)>>ファウル判定基準問題に揺れるJリーグ、セルジオ越後は「審判が流しすぎ。選手のプレーが荒くなっている。ケガが心配だね」
著者プロフィール
セルジオ越後 (せるじお・えちご)
サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】
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